2014年09月24日

黄金のコメディフェスティバル2014「出会わなければよかったふたり」について。作品について今思っていること。写真無し文字のみ。

こんにちは塩原俊之です。

絶賛本番中の黄金のコメディフェスティバル2014、昨日も沢山のご来場本当にありがとうございます!
コメディだけをやり続けて約8年。
やはり劇場を笑いで揺るがすことが最高の喜びだなと感じております。

さて本日はグーチームにとっては最後の夜公演、19時半よりシアター風姿花伝にてお待ちしております。





今回は作品について


注)この記事は作品の内容に大きく触れていますので、前情報を入れずに観劇を希望の方は後日終演後に読むことをオススメします。
(うちの団体としてはネタバレは一切気にしませんが)

黄金のコメディフェスティバル2014参加作品
アガリスクエンターテイメント「出会わなければよかったふたり」


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【あらすじ】
時空を超え、別れる前の元彼女と、今つきあっている彼女が、同時にこの家に訪ねてきてしまった…!
嘘をつき、誤魔化し、誤解が誤解を生んでいく王道のシチュエーションコメディを「タイムスリップ」を使ってアップデートした、時間移動ロマンティックSFコメディ!

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1.ファルスコメディへの愛憎

アガリスクはそもそもの成り立ちとして、代表冨坂が「オリジナルのファルスコメディ、シチュエーションコメディを作りたい」という理念からスタートしています。
ちなみにここで言うシチュエーションコメディ、ファルスコメディというのは本来ジャンルに対して使われる言葉なのですがその割に定義が曖昧なのでアガリスク的解釈での呼称、という事をご了承ください。
(参考:アガリスクにおけるファルス型シチュエーションコメディとは)

さてそのファルス型シチュエーションコメディ。

アガリスク本公演や主催している新宿コントレックスなどでも沢山この手のお芝居やコントを発表しておりまして。
アガリスク過去公演をご覧になったことのある方なら
「死チュエーションコメディ」
「みんなのへや」
「ファミリーコンフューザー」
「大空襲イヴ」
「静かに殺したい」
「LiePhone4s」
などを思い浮かべて頂ければイメージしやすいかと。

この手のファルスコメディにある
「嘘ついて誤魔化すことによって、状況がどんどん悪化していく」
というクラッシックスタイル。

これに対しての今のアガリスクなりの解答を模索するのが今作のテーマでした。

つまり
ファルスコメディは好きだけど、その中にある「これは納得いかねーんだよなぁ!」って部分を、この今、まさに我々の手によって殺してやんよ!
ってのが狙いです。

好きなジャンルだからこそ、嫌いな部分には眼を背けられない。
念願のコメフェス参戦、満を持してこの部分に裁きを下してやろうかと。


ちなみに同じような理念から爆誕した「エクストリームシチュエーションコメディ・ペア」という作品もあるのでご参考までに。

こちらもファルスコメディに対しての愛憎がたっぷり盛り込まれた作品となっております。



2.タイムスリップ×シチュエーションコメディによって従来のクラッシックスタイルをアップデート

ファルスコメディは主人公が「ピンチに陥る」ことによって笑いや物語が膨らんでいきます。
そのピンチってのはよくあるのが「浮気」であったり「大金」であったり「死体」であったり。

主人公が罪を隠す。嘘をつく。
それによって物語が進行していく。

ここまでは百歩譲っていいとしても、その罪が裁かれない、もしくは終盤での無理矢理な展開(しかもコメディとしてはデッドポイントになる「笑えないシーン」として)によって裁かれる、という事を今作では解消しようかと。

そこで一つのガジェットとして「タイムスリップ」をかませてみました。

主人公のケイタは本当に浮気をしていないのに、ちゃんと「ピンチ」に陥ることができる。
また「嘘をつく」という行為もただただ元カノに対しての「優しさ」から起こっている。
それによってラストシーンのデッドポイントにも会話やお話としての面白さ、説得力を持たせることが出来たんじゃないかと。
(欲を言えばここでもちゃんと笑いが取れればコメディとしてさらに遠くへ行けるとも)


「嘘ついて誤魔化すことによって、状況がどんどん悪化していく」
というクラッシックスタイルを、その形を変えずに中身や登場人物の動機や人間らしさによってアップデートを試みてみました。

(追記)
マニアックな話になってしまいますが、序盤の失敗パターンも新しい試みを。
結婚を意識しているミユキに対してケイタが「かわいそうだから」という理由で未来の事を言えないシーン。
ファルスコメディの序盤のルール作り(浮気相手に結婚してることを言えない!みたいなの)においてはハッキリと分かりやすいルールほど後半のネタが生きていくのに対して、「かわいそうだから言えない」という曖昧な動機とルールで進行していくのは本来ネタが伝わり辛くなってしまうので避けることが多い。
あえて「かわいそう」という手触りもあり共感もできる動機を使いつつ、ネタもちゃんと消化していけるのはケイタ役の俳優のコメディをやる力があってこそ。


3.出会ってなければ生まれないもの、思いやり

ついていい嘘と悪い嘘がある。
なんて言葉がありますが。

嘘そのものの内容にもよりますが、嘘をついている側の気持ちの問題の方が大事なんじゃないかなと自分は思います。
嘘をつく優しさ、思いやり。

ファルスに出会ったからこそ、愛憎も持てるしあーだーこーだも言えますからね。

好きです。こんどは嘘じゃないっす。



「出会わなければよかったふたり」に関してはまた終演したらポツポツと書いていこうかなと思っております。



関連リンク
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黄金のコメディフェスティバル2014
http://www.come-fes.com/

出会わなければよかったふたり
http://come-fes.agarisk.com/

アガリスクエンターテイメント
http://www.agarisk.com/

togetter呟き
黄金のコメディフェスティバル2014まとめ
http://togetter.com/li/719790

こりっち舞台芸術「黄金のコメディフェスティバル」のページ
http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_main_id=44053

こりっち舞台芸術「出会わなければよかったふたり」のページ
http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=58444
感想頂いております!

Youtubeアガリスクチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC4a7n9xbj7qPgFnSKcoG7Ug



posted by しーおー at 14:19| Comment(0) | TrackBack(0) | コメフェス2014 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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